というわけで、予告通りまたもや漢字とその読み方について四方山話をしていこうってことですが、今日のお題は「馬鹿」です。
この言葉には語源がありまして。昔々中国に、始皇帝というそれはそれは偉いお殿様がおりました。しかしその子はとても愚か者で、万事側近の言うなりになっておりました。が、側近が1匹の鹿を献上し「これは馬でございます」と言った時だけは「いやこれは鹿ではないのか」と問い返した、というお話。
しかしこれがどうやらウソであると。なぜなら「馬鹿」の「鹿」の音読みは「ロク」のみで、「か」と読むのは訓読みである「しか」が変化した形なんですね。例えば「鹿島」とか「鹿の子」とかね。つまり中国からきた話の中で「鹿」を「か」と読むはずがないわけ(ここで前回のお話とつながります)。
そこでもう1説。「馬鹿」は元々「馬蝦」という字だったと。この「蝦」と言う字はヒキガエルという意味です。これにも故事があります。昔々中国に、伯楽という人がおりました。この人は馬の目利きで有名な人ですね。現在の日本では、馬の調教師を誉める場合なんかに「名伯楽」という言葉を使ったりします。あと、「馬喰」という言葉もありますね。馬の売買をする職業を表したり地名になったりしてますが、これもこの人の名前から取られています。えー、故事来歴に戻りますが、この伯楽の息子も愚か者でして。父親に額が高くて目が飛び出ているのが名馬だと教えられた息子は、大きなヒキガエルを捕まえてきて「お父さん、名馬を捕らえたよ」と言ったとさ。
ところがこれまた怪しいわけ。もともとどうやら「バカ」はサンスクリット語(梵字を使うやつね)らしいと。サンスクリット語の「Moha」(痴)、Mohallak(無知)が中国に入って来た時にこの伯楽のお話が作用して、で「バカ」に「馬蝦」という字を当てるようになったと、こういうわけではないかと言われております。
で、この言葉が日本に入って来た際に、「蝦」の字は難しいから他の字でいこうと。じゃあ同じ動物だし「鹿」でいいじゃないか。こんな風にして現在の形に落ち着いたと、こういうわけですな。
いやいや「馬鹿」なんて言葉ひとつとっても成り立ちは複雑ですよ、ってことで大したオチもなく終わります。
あ、答えですね。「蝶」の訓読みは「かわひらこ」です。今では死語ですね。なんで死語になったのか良くわかりませんが、おれの推測では「かわひらこ」って言葉は多分忌み言葉に含まれてるんじゃないかと。古代(ってか江戸時代くらいまで)蝶は死んだ人間の魂が化身したものと考えられてましたからね。
「かわひらこ」を「チョウ」と言い換えることで忌まわしいイメージを払拭しようとしたんじゃないかっていうおれの推測はどうよ?
この言葉には語源がありまして。昔々中国に、始皇帝というそれはそれは偉いお殿様がおりました。しかしその子はとても愚か者で、万事側近の言うなりになっておりました。が、側近が1匹の鹿を献上し「これは馬でございます」と言った時だけは「いやこれは鹿ではないのか」と問い返した、というお話。
しかしこれがどうやらウソであると。なぜなら「馬鹿」の「鹿」の音読みは「ロク」のみで、「か」と読むのは訓読みである「しか」が変化した形なんですね。例えば「鹿島」とか「鹿の子」とかね。つまり中国からきた話の中で「鹿」を「か」と読むはずがないわけ(ここで前回のお話とつながります)。
そこでもう1説。「馬鹿」は元々「馬蝦」という字だったと。この「蝦」と言う字はヒキガエルという意味です。これにも故事があります。昔々中国に、伯楽という人がおりました。この人は馬の目利きで有名な人ですね。現在の日本では、馬の調教師を誉める場合なんかに「名伯楽」という言葉を使ったりします。あと、「馬喰」という言葉もありますね。馬の売買をする職業を表したり地名になったりしてますが、これもこの人の名前から取られています。えー、故事来歴に戻りますが、この伯楽の息子も愚か者でして。父親に額が高くて目が飛び出ているのが名馬だと教えられた息子は、大きなヒキガエルを捕まえてきて「お父さん、名馬を捕らえたよ」と言ったとさ。
ところがこれまた怪しいわけ。もともとどうやら「バカ」はサンスクリット語(梵字を使うやつね)らしいと。サンスクリット語の「Moha」(痴)、Mohallak(無知)が中国に入って来た時にこの伯楽のお話が作用して、で「バカ」に「馬蝦」という字を当てるようになったと、こういうわけではないかと言われております。
で、この言葉が日本に入って来た際に、「蝦」の字は難しいから他の字でいこうと。じゃあ同じ動物だし「鹿」でいいじゃないか。こんな風にして現在の形に落ち着いたと、こういうわけですな。
いやいや「馬鹿」なんて言葉ひとつとっても成り立ちは複雑ですよ、ってことで大したオチもなく終わります。
あ、答えですね。「蝶」の訓読みは「かわひらこ」です。今では死語ですね。なんで死語になったのか良くわかりませんが、おれの推測では「かわひらこ」って言葉は多分忌み言葉に含まれてるんじゃないかと。古代(ってか江戸時代くらいまで)蝶は死んだ人間の魂が化身したものと考えられてましたからね。
「かわひらこ」を「チョウ」と言い換えることで忌まわしいイメージを払拭しようとしたんじゃないかっていうおれの推測はどうよ?
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