KEMURI

2005年7月14日 音楽
スカコアシーンをリードする男性6人組バンドのケムリが、初のベストアルバム(全曲リマスタリング)をリリース。伊藤ふみおのクールなヴォーカルが突き抜けるファンキーチューンのオンパレードだ。ケムリの軌跡をたどる秘蔵フォトを映像化したエンハンスト仕様。(Amazonより)

 3日続けての更新は初めてになりますな。初物続きで今日は音楽のレビュー。KEMURIってバンドのベストアルバム「KEMURI」です。これはねぇ、いいわけ。おれはあんまり音楽に対して偉そうなこと言えるほど詳しくはないし、もう全く好みだけでしゃべってしまいますが、いいわけ。特に好みは<2><9><10><18><19>ですね。基本的に通勤中に聴くことがほとんどなんですが、やっぱし今選んだやつは眠い朝でも特に足が前に出るっつーか。しかしマイナスもいっこだけ。おれの大好きな「Into Sands」がベストに入ってないのはなぜなんだと。納得できないね。

 で、昨日の問題の答え。昨日の日記のタイトルにもなってますんで知らなくても勘のいい人ならわかっていただけたかと思いますが、「人間万事塞翁が馬」ですね。ちなみに「人間」は「じんかん」と読みます。
 これは故事成語でして。
 昔々中国で、国境の砦の近くに住んでいた老人が飼っていた馬に逃げられたとき、周りの人のなぐさめに「いやこれがどんな福を呼ぶかもしれない」と言いました。
 その言葉通り、帰って来た馬は別の名馬を連れてきました。「よかったですね。」と言われた老人は「いやこれがどんな災いとなるかもしれない。」と言いました。
 その後、新しい名馬に乗っていた老人の息子が落馬して足の骨を折るという大怪我をしました。みんながお見舞いに行くと老人は「これが福となるかもしれない。」と言いました。
 しばらくして大きな戦争がおこり、戦争に駆り出された近くの若者の10人のうち9人までが死んでしまうような悲惨な争いとなりました。ところが息子は落馬のせいで足が悪かったため、戦争に出ることはなく無事でした。「息子さんが死なずにすんでよかったですね。」うらやましがる周りの人に老人は「いやはやどうなることやら。」と言いました。
 男手が足りなくなった村では、生き残った男たちは散々に働かされました。老人の息子もいやいやながら朝から晩まで働きました。疲れきった息子に老人は「息子や、今にきっといいことがあるよ。」と言いました。
 やがて、息子の身を粉にした働きぶりが評判になり、近隣の若い娘が我も我もと嫁に来たがりました。息子はその中から一番の美女を選びました。結婚式の最中、老人は言いました。「息子や、これからどんな災いがあるかも…うぐぐっ!」老人はご馳走をのどに詰まらせて死んでしまいました。
 すっかりこの連鎖のパターンを読んだ息子は言いました。「よーし災いは終わった。次はどんな幸せがやってくるだろう。」しかし現実はそんなに甘いものではありませんでした。ここまで交互にきたのが奇跡のようなものですよね?
 息子の妻は息子が朝から晩まで働いている間に別の男を家に連れ込み、誰の種ともわからぬ子供を産みました。しかもその子は生まれもつかぬ「くりっぷるど」な生き物でした。
 息子はこの後一生浮気者の妻と「くりっぷるど」な子供を抱え、悪い足を引きずりながら働いて働いて死にましたとさ。

 つまり「禍福はあざなえる縄の如し」「人間万事塞翁が馬」の意味は、「目の前の幸運や不運に一喜一憂してはならない。どうせ最後は死ぬのだから」ってことになりますかな。

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